CSI:科学捜査班 シーズン4

エピソード

1. 第1話 終末の淵まで（Assume Nothing）

   スフィアホテルの客室で人妻の死体が発見された。正面からノドを裂かれ、頸動脈が切断されていたが傷は非常に浅い。その夫も本人の車の中で、やはりノドを裂かれて死んでいた。こちらは後ろから襲われたらしく、傷は深い。その後、モーテル・フェズでも夫婦殺害事件が発生。夫が製氷機の中に入れられていた以外はスフィアと全く同じパターンだ。二つの現場で採取した様々な証拠から、妻を殺したのはそれぞれの夫と判明する。

2. 第2話 狂気の仕置き人（All for Our Country）

   家の前に私服警官が二人張り込んでいたにも関わらず、クラインフェルド夫妻は殺されてしまった。張り込みの2人は、出動要請があったので持ち場を何分間か離れた。近所で警官が撃たれたと言う通報が市民から入ったのだ。だが現場へ駆けつけても事件が起きた形跡はなく、すぐ持ち場へ戻ったと言う。その隙に夫妻は射殺されたのだ。一方、キャサリンとサラは下宿のバスルームで急死した大学生ダニエルの事件を追う。

3. 第3話 喪失 傷だらけの屍（Homebodies）

   独り住まいの老婆マデリンが自宅のクロゼットに閉じ込められて死んでいた。家の中は荒されており強盗と思われた。その後、カークウッド家にも強盗が入ったらしいと近所から通報が入る。カークウッドは否定したが、娘のスザーナが強盗にレイプされたと言い、レイプ検査を受けたいと申し出る。その間カークウッドと妻リンダはクロゼットに閉じ込められていた。手口が似ていることからマデリン家に押し入った強盗と同一犯と思われ…。

4. 第4話 灼かれて眠れ（Feeling the Heat）

   熱射病が続出する暑い日に、３つの事件が起きた。まずショッピング・センターの駐車場で男の赤ちゃんが死亡した。父親の不注意が招いた不幸な事故と思われたが、赤ちゃんの血液から農薬の成分が出る。２つ目の事件は、溺死と思われた女性。容疑者の男性が浮かぶが、彼も水底で死亡しており…。３つ目はひとり暮らしの男性がマッサージ・チェアで死亡していた事件。検死では感電死だが、電源が不明で捜査を進める。

5. 第5話 心優しき獣たち（Fur and Loathing）

   乗用車が18輪トレーラーと正面衝突し、乗用車を運転していた若い女性が即死した。女性の名はリンダ。Uターンしたあと何かを轢いて驚き、反対車線へ飛び出してしまったようだ。現場には動物の足跡があり、それを辿って行くとアライグマの着ぐるみを着た男が死んでいた。指紋から男は酒気帯び運転で逮捕歴のあるピットと判明。着ぐるみを切り裂くと大量の血が流れ出て、背中から腹部へ貫通した銃創があった。

6. 第6話 埋められた秘密（Jackpot）

   ネバダ州北部の田舎町ジャックポットの警察から捜査協力要請と共に生首がCSIへ送られて来た。ある家庭の犬が生首を銜えて帰って来たらしい。残りの遺体は山中で胸まで土に埋められていた。犯人は被害者を胸まで埋め、動物に襲わせたのだ。遺体のズボンのポケットに入っていたベガス大の書店の領収書から被害者は大学生のロスと判明する。寮のルームメイト、エリックによると、ロスは北部の景色が好きでよく出掛けていたと言う。

7. 第7話 猶予24時間（Invisible Evidence）

   レイチェル・ライフォード強姦・殺害罪で起訴されたマイケル・ファイフ。テールランプの破損を見とがめた警官が停車を求めた際、麻薬所持の逮捕状が出ていたことが分かり車が押収された。車内から発見したナイフに付着していたDNAがレイチェルのものと一致し、ファイフは容疑者となったのだ。だが予備審問で、車内の捜索令状を担当警官が取り忘れていたことが発覚。違法収集証拠排除の原則により、ナイフの証拠能力は失われ…。

8. 第8話 殺さずにいられない（After the Show）

   モデルでショーガールのジュリーが行方不明になって6日。カメラマンのデルホムが「彼女を傷つける気はなかった」と自ら通報して来た。自宅をスワット部隊に包囲されたデルホムは、ピストルを手に外へ出て来たので、取り敢えず「銃を振り回した罪」で逮捕された。彼の自宅にはジュリーの新聞記事などが多数あり、複数のテレビで彼女のビデオが流されていた。CSIはデルホムの犯行を証明すべく捜査を開始する。

9. 第9話 愛の毒薬（Grissom Versus the Volcano）

   ホテルに到着した車が突然爆発し、運転者のワトソンとホテルの駐車係が死亡した。捜査の結果、車はレンタカーで、ワトソンが返却されたばかりの車を強引に借りて来たことが判明したため、爆弾を仕掛けたのはワトソンの前に車を借りたダンバーと思われた。だが彼は身に覚えがないと主張する。一方、別のホテルのペントハウスで、そこに住むアメリアが死亡した。毒殺と思われたが、自殺と判明する。

10. 第10話 歪んだ果実（Coming of Rage）

    建設現場で、若者の死体が発見された。名前はブライアン・ハディック。死体の傷から、凶器はハンマーであると推測された。CSIが、現場で働く大工たちのハンマーを調べると、グレゴリー・カートウェルのハンマーから被害者の血液が検出される。かくしてグレゴリーにブライアンの殺害容疑がかけられるが…。一方、住宅地でマーリーン・ミッチェルという女性が、突然、家の前で銃弾を受け死亡する事件が発生する。

11. 第11話 地獄の12人（Eleven Angry Jurors）

    陪審員のクリスが昼食の時間に評議室で急死した。他の11人の陪審員が全員「有罪」と投票する中でクリス一人が「無罪」を主張していたために評決が下せず、彼は敵視されていた。世間が注目する事件の裁判なので彼らは社会から隔離されていて、全員が早く元の生活に戻りたがっていた。クリスはピーナッツの殻に触れただけで発疹が出るほどのひどいアレルギー体質で、容疑者である11人の陪審員全員が彼のその弱点を知っていた。

12. 第12話 蝶の亡霊（Butterflied）

    看護士のデビー・マーリンが自宅のバスルームでノドを切られて殺されていた。彼女にサラの面影を感じたグリッソムは、事件にのめり込んでいく。最初は彼女の恋人のマイケルが容疑者と思われたが、彼はバラバラの死体で発見される。凶器にメスが使われ、その見事な解剖ぶりから、犯人は被害者２人が勤務する病院の外科医にしぼられる。バスルームは漂白剤で洗い流され、すべての部屋が掃除機によって痕跡が消されていたが…。

13. 第13話 牙を持つ人々（Suckers）

    カジノで日本の古美術品のコレクションが展示されることになった。だがその初日に最も高価な日本刀が盗まれてしまう。再犯を恐れたコレクションの所有者ヤマモトの指示で、展示品は全てカジノの社長コルフィルドの金庫室に移された。だがその後、金庫室から現金一千万ドルが盗まれてしまう。札束に巻かれていた帯だけが残されていた。犯人は鎧兜を身にまとい、コレクションの展示品に扮装していたのだ。

14. 第14話 標的の死角（Paper or Plastic?）

    警官のクレイとフロマンスキーは、パトカーで巡回後、スーパーマーケットに立ち寄った。フロマンスキーに買い物を頼まれ店内に入ったクレイは偶然、強盗を発見。クレイは銃を抜くが、強盗に撃たれ死んでしまう。店の外でクレイを待っていたフロマンスキーは銃声を聞き、急ぎ店内へ向かい、銃撃戦の末強盗たちを射殺。事件後の店内には、2人の強盗、クレイ、犠牲となった客たちの死体が横たわり、激しい銃撃戦の跡が残されていた。

15. 第15話 盛者必衰（Early Rollout）

    クラブ業界の大物マイク・トレントと妻ローレルが自宅ガレージの前で射殺された。マイクにはなぜか銃創以外にスタンガンの火傷もあり、遺体が道路の方へ数メートル引きずられていた。その後ローレルの宝石箱が空になっていることが判明。捜査の結果、夫妻は銀行へ貴金属を預けに行くところだったことが分かる。犯人は殺害後、車内の貴金属を見つけて盗んだのだろう。現場には自転車二台のタイヤ痕があり、犯人は2人組と分かった。

16. 第16話 向こうの世界を見た女（Getting Off）

    オカマタウンと呼ばれるゲイの町で男性の死体が発見された。顔には化粧が残っておりパンツだけ履いていた。捜査の結果、ゲイではなくピエロのドゥードルスと判明。最後に仕事で出向いたマグワイヤ家を調べると、タンスの引き出しにピエロの衣装があった。また、ドーランが付いたあと洗濯した枕カバーも発見される。一方、麻薬と売春の町Ｄストリートの一角で男性が刺殺された。捜査の結果、リハビリセンターで働くエドと判明する。

17. 第17話 ベビーガールのドクロ（XX）

    アパートの１室でアダント・アダムスが胸と背中をナイフで刺されて死亡していた。部屋の借り主は知的障害者の兄ゼロで、血だらけで戻ってきたため容疑者とされる。ナイフからゼロの後見人であるフランクの指紋が出て、容疑がかかるが…。一方、女子刑務所の囚人を乗せたバスが高速を走行中、バスの下に縛り付けてあった女性の身体が吹っ飛び散乱する。遺体は受刑者のアントワネットで、最初は脱走を企て失敗したものと思われた。

18. 第18話 骨の音（Bad to the Bone）

    カジノの駐車場でトニーと言う大男が殴り殺された。監視カメラのビデオに、トニーのチップをくすねたために責められている男が映っており、その男ダリアンが容疑者として逮捕された。だが彼は取り調べ中に暴れ出し、不整脈で死亡する。彼の服にはトニーの血痕が付着しており、トニーの手にはダリアンの毛髪が握られていたことから殺人犯はダリアンと断定された。だがグリッソムは、妹ベスの供述によりダリアンの余罪を捜査する。

19. 第19話 言霊（Bad Words）

    カジノのトイレでアダム・ブレンナーが頭から血を流して死んでいた。検死の結果、気管と胃からロゴスのタイル（齣）が６枚見つかる。彼はロゴスのトーナメントに出るためベガスに来ていたのだ。頭をぶつけたと思われるトイレの鏡に第３者のDNAが残っていたことから、ゲームの対戦相手が疑われ、DNA採取が行われる。一方、夫を事故で亡くしたジェシカ・アバナシーの自宅で火災が起き、娘のサブリナだけが死亡する。

20. 第20話 警官たちの饗宴（Dead Ringer）

    ラスベガスで警察主催の砂漠駅伝が開催された。その第十六区の途中で選手の死体が発見される。ロサンゼルス郡警察の特殊強化部隊、SESの一員で名前はコールマン。このレースのため二ヵ月前に交通課からSESに引き抜かれたばかりの新入りだった。一方、駅伝を楽しむためラフリンからベガスへ来た警官センテノがホテルの部屋で射殺された。同じ部屋で婦警のパトリシアが凶器の銃を握って死んでいたことから無理心中と思われ…。

21. 第21話 残酷なスリル（Turn of the Screws）

    山奥で13歳のテッサ・プレスが背中をズタズタに切り裂かれて殺されていた。彼女の母親レイナはシングル・マザーで娘の死を嘆くように見えた。テッサの傷口の中に土のような物が入っており、それは珍しい肥料であることが分かる。その肥料を扱う造園会社に母親が仕事を依頼していたことが分かり、キャサリンたちは母親に会いにいく。一方、遊園地のローラーコースターが脱線し、６人の死者が出た。最初は事故かと思われたが…。

22. 第22話 潰れた手（No More Bets）

    ネオンサインの廃棄場で男の射殺体が発見された。カツラとファットスーツで変装し、両手を砕かれ、ランパート・カジノの明細を持っていた。そこにはルーレットで勝った50万ドル近い金額が書かれていたが、現金は所持していなかった。その靴の中から受信機らしき装置が出て来た。どうやらイカサマをしたらしい。住所はグリーン氏が経営するアパートで、部屋へ行くと同居人のデイビスも射殺されていて…。

23. 第23話 キメラの遺伝子（Bloodlines）

    レイプされ、殺害されそうになったリンレイが命からがら犯人のもとから逃げ出し、保護された。彼女の供述をもとに作成された犯人の似顔絵から精神科医のトッドが浮上。面通しでリンレイは、トッドがレイプ犯だと断言した。だがレイプ検査の精液のDNAはトッドと不一致。同じアレルが七つあったので、真犯人はトッドの兄弟のはずだ。トッドには二卵性双生児の兄と弟が2人いた。だがいずれもDNAは不一致で、捜査は難航する。