CSI:科学捜査班 シーズン3

エピソード

1. 第1話 ギャンブラーの切り札（Revenge is Best Served Cold）

   ポーカーの世界チャンピオン、ドイルがカジノのポーカー・ルームで突然死んだ。捜査の結果、彼の飲み物から目薬の成分であるテトラヒドロゾリンが検出された。これは血管収縮剤で、ドイルは血圧が急上昇して脳卒中を起こしたのだった。一方、砂漠の滑走路で青年の射殺体が発見された。被害者はストリート・レースの王者フェルダー。レーサー達の情報で事件当日フェルダーが新米レーサーのトニーとレースをしたことが分かり…。

2. 第2話 科学捜査班の失敗（The Accused is Entitled）

   カジノに遊びにきた有名な若手俳優トム・ハヴィランドが、ホテルのスイートルームに二人の女性キムとトーニャを連れ込んでベッドを共にする。その直後キムが死体で発見される。トムの供述によれば「二人の女性と寝た後、部屋を出てカジノで遊び、再び部屋に戻るとキムが死んでいた」のだという。更に「部屋から姿を消したトーニャが犯人だ」と主張するが、CSIが入手したいくつかの証拠は、トムが犯人であることを裏付けていた。

3. 第3話 脳の暴走（Let the Seller Beware）

   売り出し中のニューマン邸を見学しに来たカップル、ピーターとジャニーンが女の射殺体を発見。捜査の結果、その家の主婦モニカと判明、夫のキャルもプールの底で死んでいた。キャルには別れた妻ジェリーとの間にマックスと言う16才の息子がいて、モニカの膣内からこのマックスの精液が出る。一方、高校のサッカー・フィールドで女子高生マンディの死体が発見された。内臓を食われていたため野性動物の仕業かと思われたが…。

4. 第4話 遺伝子への憎しみ（A Little Murder）

   小人症患者の国際会議が、ラスベガスのホテルで開催された。その期間中にホテル内の劇場で、会議参加者ローレンスの首吊り死体が発見される。第一発見者は会議の運営委員メラニー。グリッソムたちはメラニーがかつてローレンスに好意を寄せていた事実を知り、彼女に疑いをかけるが…。一方、キャサリンたちは高級住宅地で起きた殺人事件の犯人を追う。被害者テディはある屋敷に仲間と侵入したものの、口論になり殺されたらしい。

5. 第5話 父と子と精霊と（Abra Cadaver）

   ゼファーと言うマジシャンのマジック・ショーで「消滅の箱」に入った女性が本当に消えてしまった。箱には血痕があり、DNAから身元は手品装置発明家ゾーイと判明。なんと半年前に失踪した女性だった。「消滅の箱」は彼女の発明品で、新ネタの初日には本人が志願してステージに上がっていたと言う。一方、ロックスターのガスがツアーバス内で死体で発見された。ヘロインの入った注射器があったので過剰摂取が原因と思われたが…。

6. 第6話 死刑執行停止（The Execution of Catherine Willows）

   かつてキャサリンが担当した事件の死刑囚ジョン・マザーズの死刑が始まった。１５年前ラスベガスの大学で女子大生を狙った連続強姦・殺人・死体遺棄事件が起こり、マザーズはその内の「シャーリーン・ロス殺害事件」で有罪となり死刑判決をうけた。だが、その死刑執行中に急きょ執行停止の裁判所命令が届く。マザーズが、15年前の証拠物件である陰毛のＤＮＡ鑑定を申請し、受理されたのだ。かくして事件の調査が再開されるが…。

7. 第7話 ラスベガスの掟（Fight Night）

   ウェルター級チャンピオンのスティールがモリーナと対戦中、死亡した。検死の結果、非常に強力なパンチを繰り返し浴びせられたことが判明。モリーナのグローブに細工した痕跡はなかったが、彼のバンデージやロッカー等から水銀が出た。モリーナの出身地エンセナーダでは、水銀を消化不良の薬に使うと言うが…。一方、その試合を観戦しにロスから来た二つの不良グループが対立し、双方のメンバーが一人ずつ射殺される。

8. 第8話 復讐する血痕（Snuff）

   フィルム加工会社が、本物のスナッフ映画（殺人実写ポルノ）と思しきフィルムがあると通報してきた。フィルムを見ると確かに女性が殺されている。CSIスタッフは、撮影現場のホテルを割り出し、警備員ジョニー・ヴェインを容疑者として逮捕する。一方、道路沿いで、トラックの荷台用の道具箱が発見された。中には白骨死体と無数の蟻。ハエのさなぎの殻も発見され、法医昆虫学的見地から、死亡時期は約19ヶ月前と推定された。

9. 第9話 流血のストリート（Blood Lust）

   タクシー運転手が少年を轢き、無線連絡しようと車に戻ったところを近くにいた12人の若者に襲われた。若者たちは、運転手が逃げようとしたと勘違いしたのだ。運転手は重傷を負わされ病院へ運ばれたが後に死亡する。轢かれた少年は腹部を刺されており、タクシーに轢かれなくても死亡は時間の問題だった。血痕を辿って少年が公園で刺されたことが判明したが、刺された現場のすぐ側には男の射殺体と凶器の銃が隠されていた…。

10. 第10話 翼の折れたイカロス（High and Low）

    ラスベガス市サマーリンのビルの屋上から、人が落ちて死亡した。飛び降りかと思われたが、屋上には頭部の外傷から飛び出した脳や血痕があり、落下以前に殺されて突き落とされたものと推察された。だが、検死の結果、死因は窒息と判明する。被害者は上空で窒息を起こし、地上に落下したのだ。一方、キャサリンは、バーの駐車場で発見された射殺死体について捜査する。目撃証言によると、口論の最中、何者かに殺されたらしいが…。

11. 第11話 殺しのレシピ（Recipe for Murder）

    精肉工場の挽き肉機に人間の手が挟まっていた。尺骨が硬すぎて機械が止まったらしい。その指紋から被害者はド・ブレフと言う五つ星レストランの料理長ペトロフと判明。精肉工場に落ちていた耳栓から、配送係のハロルドが捜査線上に浮上する。一方、リンダと言う女性がマンションの自室で手首を切って死んでいた。自殺と思われたが、ためらい傷はなく、精神安定剤を死ぬ一時間前に大量に摂取していたことから、CSIは他殺を疑う。

12. 第12話 捨てられた目（Got Murder?）

    人間の眼球をくわえたカラスを野鳥愛好家が州立公園で目撃し、CSIが調査に向かう。カラスの巣には様々な収集物が残されていたが、多くは人間の暮らしに使われる人工物だったため、カラスがゴミ埋立地で食料等を調達していたと推測。ゴミ埋立地に向かったキャサリンたちは、眼球をくりぬかれた女性の死体を発見する。一方、フレッド・スターンズという自動車販売員が死亡し、検死室に送られてきた。解剖を始めると出血が起こる。

13. 第13話 グリッソムとの対立（Random Acts of Violence）

    黒人居住区で青少年センターを運営するマットの家に向かって何者かが乱射、９才の娘エイミーが命を落とす。その隣家に住む恋人を訪ねて来た白人青年を狙った犯行と思われた。銃を手に酒場を訪れ、バーテンに身柄を確保された男が容疑者として浮上。その銃が鑑定の結果、凶器と判明する。一方、ハイパートリックスと言うインターネット・プロバイダーのサーバ・ファームで上司のクワンが死んでいるのを部下が発見して通報して来た。

14. 第14話 狙われた部屋（One Hit Wonder）

    アパート１階の隣同士の２部屋で、家宅侵入及び婦女暴行事件が発生。被害者宅の窓の外には、指紋や精液が残っており、のぞき行為をしていた犯人が暴行に及んだものと思われた。だが、被害者のひとりジョアンの髪に残された精液からは精子が見つからず、DNA鑑定による犯人割り出しができない。一方、サラが一緒に仕事をしていた地方検事メリッサが、急遽仕事を退くことに。３年前に夫が射殺され、彼女も頭部に銃撃を受けていた。

15. 第15話 永遠の別れ（Lady Heather's Box）

    ナイトクラブでトレイと言う男が殺された。検死の結果、死因はインスリン・ショックと判明。何者かに圧力注射器でインスリンを打たれたのだ。その後、リチャーズと言う男が自宅マンションで死んでいるのが発見された。死後1ヵ月程経っており、死因はやはりインスリンによるものだった。その後の調査で二人ともレディー・ヘザーの館で働くジゴロだと分かる。一方、キャサリンの元夫エディが射殺されると言う衝撃的な事件が起きる。

16. 第16話 一攫千金の亡者達（Lucky Strike）

    テイビアン・トゥームズは、有名なバスケットボールの選手。彼の息子アイゼイヤが誘拐され、身代金を要求する手紙が届いた。ウォリックとブラスは身代金を用意して指定場所に置き、密かに犯人を待つが、犯人は現れない。そうこうするうちに、アイゼイヤの死体が発見される。一方、高速道路を迷走する車が警察に取り押さえられた。しかし、車内から出てきた男の頭部には棒が刺さっており、男はその場で地面に倒れ、死んでしまう。

17. 第17話 憎しみのパズル（Crash & Burn）

    バーに猛スピードで車が突っ込み、３名死亡者が出た。運転していたのは７２才のダイアンで、彼女も後に死亡。調査の結果、事故ではなくダイアンの復讐だと分かる。彼女はカーナビの住所を間違えたらしく、本当のターゲットはワンブロック南のシルモント生命だった。一方、ヘンダーソンの町では進学を反対されたピーターが両親殺害を計画。父親は助かったが母親は死亡する。父親の経営する店を売却すれば学費が払えると考えたのだ。

18. 第18話 機械じかけの殺意（Precious Metal）

    ドラム缶に詰められた屍蝋死体が発見された。身元は元陸軍兵クリス。ドラム缶の持ち主はジンジャーと言う女性で、複数の倉庫をロボット・ファイトの会場にしたり作業場として貸していた。大会に参加するロボットには様々な武器が装備されており、クリス殺しの凶器もその一つと思われた。一方、ゴミ捨て場で死体が発見された。身元はキース・マーサー。妻によるとキースはヨセミテへロッククライミングに行っていたと言う。

19. 第19話 見知らぬ観客（A Night at the Movies）

    ある晩、映画の上映中に客席で携帯電話が鳴り響いた。係員がかけつけると、電話の持ち主のガス・シュガーマンという男性が客席で死亡していた。首には鋭利なもので刺された跡があり、上映中に何者かによって殺害されたものと推測された。一方、ある倉庫で若者の射殺死体が発見された。若者の名前は、ティミー・マキャラム。ティミーの体には銃弾を一発受けた痕といくつもの痣が、また倉庫には無数の弾痕と薬きょうが残っていた…。

20. 第20話 残酷な笑い（Last Laugh）

    人気コメディアン、ダギーがクラブのステージで突然死んだ。調査の結果、彼が小道具に使うペットボトルの水から大量の偏頭痛薬ナラトリプタミンが検出される。その後、コンビニでも少年が同じメーカーの水を飲んで死亡した。二人が飲んだ水が同じロットナンバーだったことから、犯人が無差別殺人を装うために毒入りの水をコンビニに置いたと推測された。一方ニックは、主婦がバスタブで滑って溺死した事故の再捜査を依頼される。

21. 第21話 黒衣のジュリエット（Forever）

    飛行中のプライベート・ジェットの貨物室で、調教師のローリーが馬に蹴られて死亡した。だがその肩には鎮静ダートを刺された傷があり、血中から動物用の鎮静剤エトルフィンが検出されたため他殺と判明。その後、馬も死亡し、解剖してみると子宮にダイヤモンドの原石の入った袋が詰められていた。一方、デスバレーで16才の少年トビーの死体が発見された。毛布を敷いた上に喪服姿で手を組んで死んでおり、自殺と思われたが…。

22. 第22話 傷だらけのCSI（Play with Fire）

    高校のフットボール競技場のアナウンサー室で絞殺死体が発見された。被害者の名はアリソン・カーペンター。膣内の精液から、前科者のジェイソン・ケントが容疑者として浮上する。しかし、検死による所見や、アリソンが残していた会話の録音テープなどから、むしろアリソンがジェイソンに思いを寄せていたことが分かる。更に、ジェイソンがヘロイン所持と殺人の罪で服役中のヘイスス・カーデイナスと関わりがあったことが判明し…。

23. 第23話 封印された過去（Inside the Box）

    ファースト・モニュメント銀行に三人組の強盗が押し入り、居合わせたロックウッド刑事が射殺された。強盗団は貸し金庫を爆破して逃走。後に、729番の貸し金庫だけが盗まれた事と、ロックウッドが銀行の外から4人目の犯人に狙撃された事が判明する。間もなく強盗団の逃走車両が発見されたが、車内には運転係の死体だけが残されていた。この運転係の男は、サム・ブロウンが経営するランパート・ホテルのボーイだった。