刑事マードックの捜査ファイル シーズン4

エピソード

1. 第1話 正義のあり方（Tattered and Torn）

   病理医オグデン博士がバッファローへ旅立って数ヵ月が経ち、マードックは彼女のいない生活に適応するのが難しいと感じていた。そんな中、川沿いで遺体の一部が発見される。遺体の一部はある殺人事件の被害者のものと主張するオグデンの後任フランシス医師の見立てに疑念を抱いたマードックは、密かにオグデンに証拠品を送り調査を依頼。オグデンが調べたところ、被害者は3人だが犯人は1人である可能性が高いことが判明する。

2. 第2話 兵士の犠牲（Kommando）

   カナダ軍兵士の遺体が発見された。カナダ軍大佐は捜査に非協力的で捜査は難航。そんな中、身元確認を避けるために顔を切り裂かれた別の死体が発見される。フランシス博士とオグデン博士は標的となった中隊の犠牲者の間に驚くべきつながりがあることを発見する。真相に近づくにつれ、警察と軍は緊迫した状態になっていく。

3. 第3話 病院での不審死（Buffalo Shuffle）

   第4分署で不可解な侵入事件が発生したにもかかわらず、マードックはブラッケンリード警部に数日間の休暇を願い出る。その要求に戸惑いながらも、ブラッケンリードはマードックの願いを聞き入れる。マードックは、オグデン医師が若い癌患者の死を調査するのを手伝うためバッファローに向かう。さらに病院の看護師の死体が発見され、マードックとオグデンは、2つの死が関連しているのかを突き止めるために協力し合う。

4. 第4話 愛憎の館（Downstairs, Upstairs）

   裕福な家庭の主人ジェンキンスの遺体が発見された。彼は朝食のおかゆに顔を埋めて死んでいた。妻と２人の息子、息子の婚約者、執事、メイドなど殺害の動機を持つ者が多く、捜査は難航。そんな中、バッファローからオグデン博士が現れ、マードックは驚き喜ぶが、オグデン医師が自分の死体安置所で働いていることに腹を立てたフランシス医師は辞めてしまう。マードックはオグデンにトロントに残るよう提案するが・・・。

5. 第5話 姉妹の秘密（Monsieur Murdoch）

   ブラッケンリードが地方政治への進出を検討する一方で、妹を訪ねてパリから来た若い女性の失踪事件を調査するマードック。手がかりから、マードックは妹の婚約者ロデリックが経営するホテルのめったに使われない部屋にたどり着く。失踪した女性の父親に頼まれトロントを訪れたギョーム刑事は、マードックとは対照的な性格にもかかわらず２人は協力して捜査を進めていく。

6. 第6話 真実に導く模型（Dead End Street）

   マードックは、ドールハウスの見本市で見つけた街並みの模型が犯罪現場を描いている可能性に気づく。作者のリディアは19歳の少女で、通りの精密なレプリカを作るという並外れた能力を持っていた。まだ誰も殺人の届け出をしていないが、リディアが残した模型の複雑な手がかりから、マードックは捜査を進めていく。

7. 第7話 水底に潜む謎（Confederate Treasure）

   ウィスキーのボトルを握りしめた老人の他殺体が発見される。オグデン博士の検死結果からマードックはウィスキーのボトルを調べ、暗号の一部を発見する。捜査が進むにつれ、この暗号が国家安全保障に関わるものだと判明。また遺体の身元はただの老人ではなかった。そんな中、マードックの宿敵であるカナダのスパイが現れ事件から手を引くよう警告する。

8. 第8話 少年の裏の顔（Dial M for Murdoch）

   電話交換手テスは、若い女性の絞殺事件らしきものを電話回線で聞き、警察に通報する。マードックがその住所をたどってみると、家には誰もおらず、死体もなかった。しかしマードックは清潔過ぎる部屋に違和感を感じる。被害者が発見され、テスの正当性が証明されると、クラブツリー刑事とテスは殺人事件の解決に取り組むうちに距離を縮めていく。

9. 第9話 迫りくる魔の手（The Black Hand）

   路面電車の中で男性の射殺死体が発見される。電車内で殺害されたと思われたが、乗客は誰も銃声を聞いていない。また男性はニューヨークからの往復切符を所持していた。署に戻ったマードックは懐かしい人物と再会する。ニューヨークのバーで出会った女性アナ。彼女は婚約者とナイアガラの滝に行く予定だったが、その婚約者が失踪したのだという。

10. 第10話 神の声（Voices）

    修道院で神父の遺体が土の中から見つかる。捜査に駆けつけたマードックは、長い間行方不明だった妹スザンナと再会する。スザンナは、引きこもりの修道女シスター・キャサリンが天使と交信する能力があり、その天使がシスター・キャサリンに、神父殺しの責任は悪魔にあると告げたと主張。マードックとスザンナは対立してしまう。

11. 第11話 吸血鬼との密会（Bloodlust）

    女子学生エイミーの溺死体が発見された。夜中に寮を抜け出したところで殺害されたのだ。遺体を解剖した結果、体内からは大量の血液が抜かれ、首に謎の噛み跡も発見された。マードックが他の生徒たちから話を聞くと、彼女は夜中頻繁に寮を抜け出し男性と密会していたことが分かり…。

12. 第12話 キス泥棒（The Kissing Bandit）

    オグデン博士の結婚式のためトロントを訪れていた妹のルビーは、立ち寄った銀行で強盗に遭遇する。通報を受けたマードックたちが駆けつけるが、あと一歩のところで強盗を取り逃す。白昼堂々と実行される銀行強盗事件が相次ぎ、記者グリンの記事によって、この犯人はロビン・フッドに近い地位まで上り詰め、市民のヒーローになっていたのだが…。

13. 第13話 不思議の国のマードック（Murdoch in Wonderland）

    オグデン博士とダーシー博士の結婚式を数日後に控えたある日、マードックは事件現場で薬漬けの状態から目覚める。前夜の仮装パーティーの主賓ランドルフが殺害され、マードックはその第一容疑者となっていた。ブラッケンリード警部はマードックが罠にはめられたと考えるが、この事件を担当することになった第3分署のジャイルズ警部は、真相が明らかになるまでマードックの身柄を拘束するよう命じる。