イントロダクション
モーリーン・ジェニングスの小説「Murdoch Mysteries」が原作の本格ミステリー・ドラマが登場! 英国情緒にあふれる19世紀のイギリス連邦領内の自治領カナダ・トロントを舞台に、シャーロック・ホームズに心酔するトロント警察の刑事であるウィリアム・マードックが、指紋・血液・弾痕・解剖学などを使用した最先端の科学技術を駆使して数々の事件を解決していく。
検視官のジュリア・オグデン、警部のトーマス・ブラッケンリード、ミステリー作家を目指す熱心な巡査のジョージ・クラブツリーという仲間たちとともに、次々に訪れる難事件に挑む。華麗に事件を解決する一方で、シーズンを通して徐々に描かれるマードックの過去からも目が離せない!
2008年からカナダでシーズン1を放送開始し、カナダのエミー賞と呼ばれるジェミニ賞(現:カナダ・スクリーン賞)で史上最多14部門にノミネート。2022年にシーズン16が放送された、世界57カ国で愛されている大人気シリーズ。
19世紀を舞台にした科学捜査のシーンは懐かしくも感じるが、そのシンプルさゆえにキャラクターたちの人物像や謎解きの面白さ、そして事件の本質などストーリーの全体をじっくりと味わうことができる。マードックの世界で、上質な本格ミステリーにどっぷり浸かろう!
シーズン1 見どころ
シャーロック・ホームズ+科学捜査+思いやりのある人柄=マードック!!
原作はカナダとイギリスにルーツを持ち、2011年に犯罪小説のパイオニアを称える「グラント・アレン賞」を受賞したモーリーン・ジェニングスの代表作「Murdoch Mysteries」。主人公のマードックは理化学に強く、血液・弾痕・指紋など、19世紀当時では最先端だった科学技術を駆使して捜査を行う。シャーロック・ホームズに魅せられているマードックは、まるでシャーロックのように頭脳明晰で知的なうえに、とても思いやりにあふれ被害者や遺族だけでなく容疑者や関係者にも気配りを忘れない。難事件が描かれる本作だが、本格的なミステリーや科学の描写はもちろん、マードックはじめ登場キャラクターたちも魅力的。そしてシリーズを通して描かれるマードックの過去とは…?歴史上の実在した人物たちが登場!
歴史上19世紀に実在した有名な人物たちが物語を盛り上げる!!#1「欲望の犠牲」には交流発電を発明したニコラ・テスラ (演:ドミトリー・チェポヴェツキー、写真左) が登場。テスラはその発明が原因で容疑者になってしまう。そして#4「死者からの伝言」にはシャーロック・ホームズシリーズの作者でありマードックの憧れの存在、アーサー・コナン・ドイル (演:ジェラント・ウィン・デイヴィス、写真右) が登場し、その豊富な知識を使ってマードックにアドバイスをする。そのほかにも19世紀のイギリス王族のザクセン=コーブルク=ゴータ公世子、アルフレッド王子 (演:チャド・コネル) なども登場し、誰もが知っている世界に影響を与えた人物がマードックたちと共に活躍するエピソードに注目!!